「捜そう」 私に訴えるようにリュウくんは言った。 「でもどこの誰か分からないよ」 そう。何も情報がない。客ということだけ。警察に訊いても教えてくれないだろう。 「伯父さん達と繋がりがあったんなら葬式に来てるだろ。それとなく親父に訊いてみるよ。まずはそこから始めよう」 「……うん。何か分かるかな」 「分かるさ。伯父さん達のことも。コウタのことも」 ――――もう六日が経った。