ジュリアさんは獣型になり、ヘウ"ンはその背に乗る。
「しっかり掴まっててね」
そう言うとジュリアさんは一度姿勢を低くし、一気に跳ね上がり外壁の上に着地した。そして同じように今度はアパートの上までジャンプする。ジュリアさんにとっては、こんなの本当に余裕なんだろう。ビオラさんが戦闘形態でオペラと来たのを確認し、ジュリアさんは自慢の嗅覚でバースを探し始めた。そして、
「見付けた」
「じゃあ行こう」
ジュリアさんの背に乗りながら、ヘウ"ンは少しバースに会うのが怖かった。どうしてか分からないけど…。