「知ってますよナスカ」
「何が?」
「貴女が長老達に逆らう事が出来るという事を」
「……」
ナスカさんは何も言わなかった。
「以前の伝説の神人の生徒である貴女は長老よりも力がある。どんな意見を言っても長老は貴女を教会から離したくないから、聞いてくれる。けどそれをしないのは、バースやヘウ"ンに長老が目を付けるかもしれないから…」
「どうやって調べたの?」
「さあ…。でも役に立つと思って」
ナスカさんは「そう」と呟き、小さく笑った。