数少ない魔国の情報源を失ったが、この瓦礫の中からゲインを探し出すのは無理だろう。例え見付けたとしても、生きてはいない。
「それにしても、随分静かだな…」
呟いた瞬間、街の広場のほうで音がした。
「あいつ等、また暴れてんのか」
バースは軽く考えていたが、繰り返されようとしている歴史に気付いていなかった。