「そ…そか………。」

次の日の昼休み、あたしの話を聞いて渋い顔をする沙希。


「…なんか、里衣…ごめん……。」


「何で沙希が謝るのー?」


「…やっ。何か余計な事言っちゃったかなあって……。」


「沙希のせいじゃないよー。事実だったんだし…。」


「…うーん。」

そう言ってあたしをジーッと見る沙希。


「……沙希、何か言いたい事あるでしょ?」


「…ぅえ?別に〜」


「嘘つけ。何何?」


「…うーんと………これはあたしの意見だから……気にしないでね?」


ハッキリ言うよ?と沙希はあたしを見る。


「なんかさ、佐々木先輩て俺様タイプじゃん?」


「うん」


「里衣も、どっちかって言うと気が強い感じじゃん?」


「うん」


「だから喧嘩もよくしちゃうし……里衣には佐々木先輩みたいな人は合わないんじゃないかなって……。」


「…う〜ん。じゃあ、例えばどんな人が合いそう?」


「……例えば〜…… 」



その時、

「よお〜♪」


背後から聞こえてきたあいつの声。


「あれとか?」


それを見てニヤニヤした顔であいつを指差し、楽しそうに言う沙希。


そんな沙希をあたしは軽く睨む。