「……何それ…」
次の日、昼休みに昨日の出来事を報告。
あたしの目の前には、呆然とした歩太とそれを見て笑ってる沙希。
「ねぇ!ちょっと待って!仲直りするの早いよ!」
歩太が椅子から勢いよく立ち上がり、あたしを見る。
「うん、まぁそう言う事だからさ。」
あたしは歩太から肩を叩く。
すると歩太は、ああ〜っとか言いながら床にしゃがみこむ。
「せっかくのチャンスがー…………」
「まぁ、あゆ、次まで待機だよ♪」
沙希は楽しそうにそう言う。
「次なんて無いけどお〜♪」
あたしがわざと明るい声でそう言うと、歩太は顔を上げ、あたしを睨む。
あたしはフンと鼻で笑った。
すると歩太は
「りーちゃんの、馬鹿やろうっ…!」
そう言い、舌をべっと出して、何処かへ走っていった。
「あゆって、面白いねー♪」
歩太が去った後、そう言う沙希。
面白い〜?
「てゆうか、バカでしょ。」
あたしはそう言い、また鼻で笑った。
.