しかし直ぐに店の外壁に阻まれ、秋庭さんに胸倉を捕まれる。



「知らなかったじゃすまねーんだよ。」



「うあ゛ぁーー!!!!殺さないでー!!」



秋庭さんが腕を振り上げると男は余りの恐怖に悲鳴を上げたが、そんな声も今の彼には届いていなかった。


ほ、本当に殺す気なの!?
止めなくちゃ!!



私は咄嗟に走った。



走ったけど、これからどうするの私?



二人の間に入る?…



でもそれで勢い余って殴られる可能性も…



じゃあ、秋庭さんの振り上げた腕にしがみついて止める?


そんな止めるほどの力私にはないよ?



あぁもう!!考えてたって埒明かない!!



無我夢中だった。



「止めて!!」