「おい。てめぇ、誰に手ぇ出してんだ。」



強い衝撃の変わりに聞こえてきたのは、聞き覚えのある声だった。


だけど、ドスがきいた低い声は声色のせいなのかどこか怒っているみたいで、目を開けるまで本当にその人なのか自信が持てなかった。


ゆっくり目を開けると…



「秋…庭さん…」



秋庭さんは怖い表情で、振り上げた男の腕を掴んでいた。


いつもの軽い感じとはまったく違う男らしい雰囲気にドキドキしてしまう…



格好良い…


てか、格好良すぎ!!