見上げていると、はっ!と我に返った。



いけない!これ以上ここにいたら危険な気がする。早く立ち去らなくちゃ。





しかし…





「な、なんで!?」




また藤崎金融のビルに来てしまった…



なんなの!?この方向音痴加減は!?



少女マンガのおっちょこちょいな主人公並!!
いえ、それ以上!?



きっと次は大丈夫よ!!
さっき通った道は覚えているもの!!






それなのに…





「な、なんで!?」




目的地に行こうとしているのに、どうしてかまたあのビルに戻って来てしまう…



確実に何かに惑わされているとしか考えられない!!