眼鏡を取り返そうとしたけど顔を上向かせられていて、眼鏡を持つ秋庭さんの手が見えず闇雲にぶんぶんと手を振る。





奇跡的にも指先に眼鏡の固い感触が触れて、位置が把握出来たと思ったら…





眼の端に胸ポケットに仕舞われる私の眼鏡が映り、今度はその手が胸ポケットに手を伸ばした私の腕を掴んだ。





「あ、あの…/////」





なんか、この体勢恥ずかしいんですけど…





「少しくらいじっとしてろ。」





「…………はい…」





捕まれていない反対の手で抵抗することも出来たけど、しぶしぶその言葉に従うことにした。





だって、ここで言うことを聞かなかったら秋庭さんのことだ…
゛何らかの方法で゛無理矢理従わせそうだもの。