澄ました顔で紅茶をすする龍守。


もうその自信、一体どこから来るんだろう?


でも確かに、今から龍守のこと嫌えって言われても無理かも。


だってずっと一緒にいるんだよ。


嫌うなんて無理だよ。


「ごちそうさま」


「えっ?龍守、もう食べ終わったの?早いよ」


「俺は普通。結菜が遅いだけ」


龍守のお皿は空っぽ、私のお皿にはまだガトーショコラが半分残っていた。


「味わって食べてないから早いんだよ。ねー美和ママ」


「そうね。もっとゆっくり食べればいいのに」


「たく、そうやってしゃべってるから食べるの遅いんだ」


龍守がため息をつく。


「てか、マジないし」


「なにが?」