ありえない妄想を奮い起こしてなんとか辛い一時をやり過ごそうとする。

その時、自分の横に立つ女子生徒の顔が見えた。

制服を見て自分と同じ学校に通う子だとは理解したが、学年や名前まではわからない。

しかし望人が唯一理解していたのは、その女子生徒が明らかに不快な表情を浮かべていたという事だった。

まさかと思って望人は女子生徒の腰の周りに視線を落とす。


『うわ……』


予想通りだった。