後ろにきた”優奈ちゃん”
「おねがいします」と小さなこえで言う。
やっぱり覚えていないよな。
いや覚えている方がおかしいだろう。
授業中後ろが気になってしょうがなかった。
休み時間になって蓮がやってきた。
「転校生かわいいな」
ヒソヒソ言ってくる。
「別に。」
(バレるとめんどくさいからな)
「めずらしいじゃん。女に興味ないなんて」
「何がめずらしいだ(笑)」
廊下を見るとさっそくできたらしい友達としゃべっていた。
(友達できるのはやっ)
やっぱすごいなこうゆうとこ。
すると、
優奈ちゃんに男が絡んできていた。
「かわいいねぇー」
と言って手を触っている。
「い、いえ」
あきらかに、引いている
(なにしてんだよ)
むしょうに腹がたって気ずいた時には、動いていた。
「いやがってんじゃん?」
男の手を払いのけた。
「大丈夫?」
「あ、ありがとうございます。」
後から蓮がこっちに来た。
「さっすが、手早いね。優くーん」
「ウルサイ。そんなんじゃねーし」
そう言いあってると優奈ちゃんが
「あの、本当にありがとうございました。」
(ほらほら顔赤いよー)
とヒソヒソいってくる。
(ウ、ウルサイッつってんじゃん)