「あのね、ここまで運んでくれたの、桐ヶ谷

君なんだ」

「ふぇ!?なんで桐ヶ谷君が??」

「瑠美ちゃんが倒れたとき、ちょうど先生い

なくて、私達だけじゃ運べないって言ったら、

俺が運ぶって言って、桐ヶ谷君が・・・・」

「そーだったんだ。後でお礼言わなきゃ」

桐ヶ谷君にまた助けてもらっちゃった。

保健室を出た私達は、教室へと向かった。



「あ、涼宮さん大丈夫だった?」

クラスの皆が心配してくれた。

「うん、大丈夫!ありがとね」

あれ?桐ヶ谷君の姿がない。いつもなら嫌な

ほど視界に入ってくるのに。

「ねぇ、桐ヶ谷君知らない?」

「ああ、アイツなら屋上で飯食ってるよ」

そっか。今お昼の時間なんだっけ?

「瑠美ちゃん、一緒にお昼食べよww」

「ごめん京花ちゃん!私ちょっと桐ヶ谷君のと

こ行って、お礼だけしたいから、今日はごめ

んね;」

私は京花ちゃんのお誘いを断って、屋上へ

走り出した。