「拓…」

「別れよ」

「拓はそれだけをいいにきたの!?」

「あぁ、じゃあな」

拓…

嫌だぁ…

あたしは廊下に崩れた。

サラサラの黒い髪が顔にかかった。

最後に見えた拓の歪んだ姿。

隣には、あたしより可愛い子が居た。