今度は私から口を開いた。

「さっき私に、人ってなんで生きてるの?

って聞いてきたよね。」

少女はゆっくりうなずいた。

「私はね、毎日、毎日、地球の色々な国の、色々な人達を見ているんだ。

貧しくて、明日の朝食をどうしようか困っている人、

明日大好きな人と結婚式を迎える幸せいっぱいな人、

学校から帰ってきたら食べようと楽しみにしていたプリンを弟に食べられて怒っている人」

少女はクスッと少し笑った。

「交通事故で亡くなった人、

人の物を盗む人もいれば、

自分の命を

"犠牲"

にしてまで人の

"命を救う"

人もいる。

本当にキリがないくらい

"色んな人"

がいるんだ。」

少女は

"無数の星空"

を見上げた。

私は更に続けた。

「私はね、

人に限らず

"全てのもの"

が存在しているのには、必ずそのもの一つ一つに

"意味"

があると思うんだ。

犬にも猫にも虫にも植物にもそして、

"人間"

にも。」

"15歳の少女"

には少し難しいかもしれないと思いながらも私は少女の幸せを

"心の底"

から願い、続けた。

「私、

"太陽"



"生きる意味"

"使命"

は世界中の人々が

"生きる"

ことをやりぬけるように毎日休まず世界中の人や植物を暖める、

"幸せ"

になってもらう事なんだ。

そりゃ、たまに休みたい時もある。

でも私が休んだら世界中の人が死んじゃうから、私は何があっても、どんなに

"辛くても"

生き続ける。

人々の幸せの為に。

地球の幸せの為に…。」

少女は

"スッキリ"

とした顔でもう一度

"星空"

を見上げた。

そして、

私の方を見てまるで

"太陽"

(自分で言うのもおかしいが…)

のような

"笑顔"

でこう言った。

「太陽さん、今日はお仕事いいんですか?」