"雨"

の奴は無愛想だが、すぐにうなずいてくれた。

そして、私にこう言った。

「……」

"雨"

が私に何を言ったのかは後程書く事として、とにかく

"雨"

が仕事を替わってくれたので私はすぐに

"人間の姿"

になり、少女の所へ行った。

「どうしたんだい?」

少女は一言目に私に言った。

「もしかして、さっきの太陽さんですか?」

私は、私が人間の姿になった事に対して

"無垢"

である人の所にしか行かないので、

「そうだよ」

季節は秋の初めではあるが、

"春風"

の様な笑顔で答えた。

風が更に冷たくなって来たので、土手に上がり、温度を適度に上げ

(私は太陽なので…)

少し枯れかかった芝生の上に二人で座った。