「なんで泣いてるの?」



  「ぅううう。うわぁぁぁぁぁん!!!」



    私が泣きだすと男の子は焦った様子で



   


       ポケットに手を突っ込んだ。







     「あっ! あった、これだ!」





          「はいっ!」



   そいうと、私の手の中に小さな何かを渡した。






     「これを食べると落ち着くよ・・。」






     「これって・・チロルチョコ・・?」






  「そうだよ。悲しい時やつらい時に食べると、なんだかあったかくなるんだ・・。」





      私は半信半疑だったけど





   口の中にチロルチョコを放り込んだ。