『えっと、、、竹内優愛です。よろしくおねがいします。』
私は、特に言うことがないので一言言って座った。
『あの、竹内さん?特技とか、、ないのかなあ?皆言ってるし。』
担任の秋田あやめが言ってきた。
美人な人だ。
『特にないですけど。皆が言っているから言うとか、
私、嫌ですし。』
思った事を言うと、急にシーンとした。
さっきまで私の事綺麗って言っていた人たちが急にうざいに変わった。
『そうですよね…。あっじゃあ次の人!』
担任の顔がひきつる。
次々とまた、自己紹介をしていく。
『えっとあー、中西大輝っす!よろしく!!!』
クラスの女子達が急にまたざわついた。
隣を見ると桜の花びらを取ってくれた、あの、美少年がいた。
『中西君も、特技とか、、、ある?』
担任が私のときと同様聞く。
『ないっすけど?』
また担任の顔がひきつる。
そして、次々と自己紹介は続いていく。
『…お前!さっきのは、ひどくねぇか?担任のさぁ。』
隣を見ると美少年が話しかけてきた。
『あんたもだけどね。私、まわりにあわすとかきらいなの。
自分が自分の事嫌いになっていくから。
自分を見失うの。』
思っていることを言ったんだけど、少しやばかったかな?
少し沈黙になる。
『…ぷはっっ!!お前、やっぱおもしれ~。』
中西が急に笑い出した。
『…な、何よ?!』
『俺、お前の事、まわりのやつと違う気がしたけれど、
やっぱ違うんだな!』
意味が分からない。