かるいメイクをして、朝食を食べに行くと…、
『竹内さんだよね?私、隣の部屋の三井麻紋(まあや)っていうんだけど…。
一緒に朝食、食べに行っていいかなぁ?』
まさしくこれぞ小動物!!!って子が話しかけてくれた
『え?いいよ。私なんかでよければ。』
最後にニコって微笑んでみた。
でも、目は笑ってないように見えるだろう。
私は、笑顔というものをできないから。
『あのぉ、いいんですか?でも、私なんかでいいの?』
心から嬉しいって感じに感情を表していたけれど、
急に暗くなった。
多分、目が笑ってないように見えるからだろう。
『いいよ。三井さんが誘ってくれたんじゃん。私、笑顔って言うのが少し、苦手で
ごめんね?』
『そうだったんだ?吃驚した。私の事、麻紋って読んで!竹内さんの事、
優愛でいい?』
『いいよ。』
私たちは食堂に行って、朝食を食べ、学校へと向かった。
『ふぅ…寒いねぇ。春だというのに』
麻紋のほうを見ると、私の事をジーっってみて固まっていた。
『ん?どうかした?顔になんかついてる?!』
『え?ううん。いや、綺麗だなーって見とれてしまった…』
『はあ?綺麗じゃないよっ?!』
突然、綺麗って言われて吃驚した。
『優愛、モテるよ。大人っぽいしさぁ。』
『麻紋のほうがモテるっしょ?』
女の私から言っても、麻紋はかわいいって思う。
『あ、ついたぁ。クラス発表、見に行こっか?』
私の行く、桜山高等学校は共学でとても大きな高校。
成績はトップクラスといっていいほど都内では有名。
それにしても校舎はでかい。
大学に来ているようなほどでかい。