「うーん。やっぱり、よく見ると可愛いわねぇ」


遥の顔を見て言う。


「・・・・・・」


遥は、恥ずかしそうに目をそむける。


「・・・お前、なにやってんだ?」


俺は美雪に向かって、最大の謎訊いた。


「おしゃべりだけど。なに?」


「いや、お前昨日・・・」


「他を当たれとは言ったけど、友達にならない、と言った覚えは無いわよ」


無茶苦茶な奴だ。


・・・ん?ちょっと待て。


「友達になってくれんのか?」


「なってあげるわけじゃないわよ。私が、遥と友達になりたいの。ただそれだけよ。文句ある?」


「いや・・・ねぇよ」


「・・・ごめんね。昨日は、あんな言い方しちゃって」


「・・・・・・」
ふるふる、と首を振る。


「ありがと。よろしくねっ、遥」


「・・・・・・」
うん、と頷く。


何はともあれ、よかった。


俺のせいで、遥を傷つけちゃったけど。


美雪が来てくれて、本当によかった。


美雪なら、遥をいじめるようなことはしない。そのことは俺が一番よく知っている。


美雪と遥は、少女漫画について話し込んでいるようだ。


少女漫画の話はあまり分からないので、手持ち無沙汰になる。


そんなとき。