いつものように、昼休みに図書室にいる。


すっかり習慣になったな・・・


「遥」


「・・・・・・」
うん。


「今日も、友達作りに行こう」


「・・・・・・」
ふるふる。


首を振ってしまう。


「どうして」


『いやなの』


泣きそうな顔で、そう書いていた。


―――昨日のことが、よっぽどショックだったのか・・・


(なんてバカなんだ、俺は・・・)


(遥を・・・友達を、傷つけただけじゃないか・・・)


自分のバカさ加減に、嫌気が差す。


そんなとき。


「あ、いたいた」


声が聞こえた。


聴きなれた声。


「美雪・・・・・・」


「こんなところにいたんだ」


「お前、何の用だよ・・・」


「あんたになんか用は無いわよ」


「はぁ?」


断りも無く、遥の隣に座る。