『お姉ちゃんも心臓病なんだぁ』
外を眺めながらつぶやく。
『一緒だね』
女の子は少し笑った。
すると白井先生が病室に入ってきた。
『こらぁ早く寝なきゃだめでしょう』
白井先生は女の子に優しく言った。
『だって眠れないもん』
女の子は頬を膨らまして言い返す。
『仕方ないなぁ、後で絵本読んであげるから』
『はーい、お姉ちゃんバイバイ』
女の子はそう言うと隣のベットに戻っていった。