無事夕飯も完成し、

料理を運ぶ。



何気なく椅子を引いて

座らせてくれる祐斗に

また胸がキュンとする。





「いただきます☆」

祐斗はハートに型どった

ハンバーグから食べ始める。


「…どう??」

「…やば。
超うまい!!」

「ほんと!?
よかったぁ♪」


実は、意外とお料理が

得意だったりするあたし。


中でもハンバーグは

1番の得意料理だ。






…夕食を終えようとした時

あたしはカバンの中から

祐斗へのプレゼントを

取り出した。



「これ…あげるっ♪」


…祐斗のことを想いながら

選んだネックレス。


シルバーのクロスには

love,foreverの文字。



…祐斗があたしに

教えてくれたから。


愛するチカラを、

信じるキモチを、

そして永遠の愛を…


だからあたしは

このネックレスを選んだ。




よくあるベタなメッセージも

あたしにとっては宝物。



「花梨、つけて?」




あたしは祐斗の後ろに回って

ネックレスを手に取り、

それをつける。



「…ありがと。
超うれしいよ!」

「祐斗…?
あのね、聞いてほしい
ことがあるの。」






―あたしはこの日

祐斗に全てを話そう、

そう決めてここに来た。




もう本気の恋はしない、

そう決めてからずっと

閉じ込めてた気持ち。



祐斗になら…

全てをさらけ出しても

いいと思える今。



そんな"今"をあたしに

くれた祐斗に全てを

話したいんだ。




         *゚・.*゚・.