「その時か…?」

「そうね…気になるもの
7年付き合っている間あんな顔
私、見たことなかった
あの雑賀町で…
貴方をあんな顔に出来る人で
『J』のペアリングの事もだけど
その他諸々な事が…
年下の男性って事実が私の中の
何かがキレた様な気がしたの
そこからの私は知り合いの人に頼んで
2人の事調べてもらった
その報告書を読んだら私には
信じられない事ばかりだった
それが決定的な出来事だったのよ!!」

「決定的な出来事って…何だよ…」


「それはね…、
恭司が彼の働いてる所に迎えに行く
反対に彼が貴方を迎えに来ないのは
お互いの勤務時間が違うのもあるけど
貴方が会社に迎えに来させたくないだけ
私達は仕事が早く終わったとしても
いつものお店で待ってる約束になってた
最近知ったんだけど貴方が選んだあのお店は
私の会社と家の両方が近いお店みたいね
小さい事だけどそういうの読んでたら
いつの間にか……
貴方達を目茶苦茶にしてしまいたいって
衝動に駆られたの…
恭司にも彼にもなんて思われようが構わないって
だって…だってね付き合った7年間一度も
そういうのなかったんだよ
この2年間で考えたのは、はたして私達は
恋人同士だったのか?って事なの…」

「何言ってんだよ訳わかんねぇよ
付き合ってたんだから
俺達は恋人同士だろ…」