「私達は7年間付き合った…でも…
私は恭司の家は知らないし行った事もない
恭司の友達や家族に関しても何一つ知らない
でも恭司は私の家も家族も友達も知ってる
私が我が侭な事、意地悪な事、
言ってもやっても何も言わないし
すぐわかったって言われる…
その中ではっきり断られたのは
5年目の記念に欲しいって言った
『J』のペアリング…
恭司がいましてるやつ
それと結婚…ってやつ」
「…そうだったか?」
「そうよ」
「…悪りぃ」
「私がこんな事したのは
雑賀町で本当に偶然、恭司を見かけたの
とても幸せそうな顔してた
付き合ってる時2回雑賀町で
待ち合わせしたよね?
その時一度だけ恭司より早く来て
遠くでその様子見てた
貴方は早くこの場所から移動したい
感じの不機嫌そうな顔してた…
そんなに嫌なら別の場所提案するとかすれば
何の問題もないのに、そういうのもしないし
まぁその時は気にしないようにしてたけどね
左薬指には私の時はきっぱりと断ってたのに
『J』のペアリング…
今付き合ってる娘は躊躇することなく
出来るんだって悔しかった
だから相手見てやろって思ってたけど
用事が早まって見れなかった
その日に友達から貴方に関する話を聞いたの
年下のしかも男性と付き合ってると
他にもいろいろ聞いたけど」