僕は大声で泣き続けた。

喉が痛くても声は枯れなくて、どんなに流しても涙は枯れなかった。


「あなた…鈴祢を好きでいてくれたのね?」

おばさんが僕の背中をさすって、優しくそうつぶやいた。

僕はうなずいた。

おばさんは優しく僕の肩を抱いてくれた。

久しぶりに感じた人の温かい体温。

少しだけ僕の気持ちは落ち着いた。

「ありがとう。あなたがそう思ってくれたからきっとあの子も不幸じゃなかったと思うわ。


最近あの子が少し明るくなったのはきっとあなたのおかげね。」

鈴祢…

僕はおばさんがいうように君を救えたのかな?

鈴祢…教えてよ…

答えてよ…

帰ってきて…

僕は神様が嫌いだ。

かわいそうな鈴祢にもっと幸せを与えてもよかったじゃないか…!

鈴祢じゃなくて、僕を連れていけばいいじゃないか!

鈴祢を返してよ…

僕の命をあげるから…

鈴祢に会わせてよ…

鈴祢に会えるなら、自殺だって殺人だってしてやる。

僕はまだ言ってないんだ。

愛しい人にこの気持ちを…

一秒でいいから僕に時間をちょうだい。

鈴祢にこの気持ちを伝えさせてください。