チュンチュン――― 「んぅ――…」 カーテンから差し込む太陽であたしは目が覚めた 「杏?起きた?」 声がする方に体をのそのそと動かした 見るとドアの近くにシャワーを浴びたばかりの冬矢が立っていた 「杏もシャワー浴びる?」 起きていることを確認した冬矢があたしに聞いてくる 「うん…」 シーツを巻き付けベッドを降りると腰に激痛が走った 「いたっ……」 倒れると思って目を瞑ったが冬矢に支えられなんとか地面に頭を打ち付けなかった