川嶋くんが私に問いかけて来た。


あっ、ヤバい…
この2人見てると笑いが……


「ふ、ふふっ
光ちゃんが負けてる…
ふ…ははっ…はははっ」


もうヤバい…
何時も絋くんには勝ってるのに川嶋くんには勝てないなんて…

光ちゃん可愛いっ
昔も可愛かったけど!



「優衣っ笑うな!
和樹、からかうなよ!
ほ、ほら優衣も早く帰らないとおばさんに怒られるぞ!」


光ちゃんはバチが悪そうに頭を掻いた。


「あ!そうだ、買い物!
こ、光ちゃんちゃんと来てね!
あ、あの川嶋くんもまたね…!」


私はハッと頼まれたことを思いだし光ちゃんに言って、川嶋くんには頭を下げて急いで学校を後にした。





    ххххх   

「和樹、どうした?
顔が赤い…けど……?」

光樹の声にハッとした。



「あ…いや…な、何でもない…」

「そうか?
んじゃ早く行くぞ。
部長に怒られる」

光樹はそう言って体育館に入っていった。



…さっき優衣先輩が笑った。

大人しそうであまり人と関わらなそうでそして笑わないと思ってたけど
笑うと可愛かった…

あんな風に笑うんだ…
屋上で会ったときも…


もっと笑顔を見ていたい
もっと近くで。


今はただそう思ったんだ───。