洸輔は私のところを見てニコッと笑った。


「誰だ、お前は!?」


1人の警備員が洸輔に言った。


すると洸輔は平然な顔でこう言う。



「え?俺っすか?
俺は美紀さんの恋人ってやつ。
助けてって言われたから来たんすけど?」



…ハイ…?
イマコイビトッテイイマシタ?



違いますけど!?
自惚れんな、ボケ!



「そうだったんですか…すいません。」


あれ?
警備員納得した?



すると洸輔は私の手を握って


「美紀の部屋行こ」


と言いました。





…はぁ!?
どういうこと!?


でもここでは事情聞けないな…。

私の部屋なんてないし、
人いないところ行こ。



「こっち来て」

「うん」



ドキン…ドキン…

何よ、恋人とか言わないでよ…
バーカ。
自惚れんなって感じ…。