へぇ~~。カラオケってこんな感じかぁ。



あたしはあたりをちょっと散策して
キョロキョロと見まわした。



その間に愛衣は部屋の手配を進めている。


部屋って....個室なんだね。そりゃそうか。
1人で頷いていると、



「あれっ??君、かわいいね」


後ろから声をかけられて振り向くと....

高校生だろうか...。
制服を着た男の人が2人立っていた。


「どうしたの??1人こんなところで」

「俺らと歌おうよ~」


そう言って肩を掴まれた。



き....きもちわるい...


「やだ...離してっ」

「やだって~か~わいい」


男2人組はニヤニヤして肩を離してくれない。


「陽菜からその汚い手離してくんなぃ??」


愛衣が来た!!
愛衣が男たちをギロリと睨みつけると
「ひぃ」と言って逃げ出した。


愛衣....カッコイイ~~



「バカっ!!勝手にフラフラしない!!」

愛衣が大きな声で怒った。


「ごめんなさい...。」


愛衣がこんなに怒ったのは久しぶりだ。
あたしもシュンとなった。

「わかればよしっ。行くよ??」


そう言って愛衣が部屋まで案内してくれた。



ーガチャっ


!!!!
あたしは目を疑った...。


だってそこにいたのは....