やっと長~~~~いキスから解放された。


「陽菜かわいい...。名前呼んでくれた。」



....名前...??呼んだっけ...??

頭がポーーっとして何も考える気になれない。


サードキスも奪われた...しかもディープで。

あたしは今あぐらの中に座ってもたれかかってる状態。



「陽菜、そろそろテスト始まんぞ??」


テスト..??テストって何ですか??


.......じゃない!!!テストじゃん!!


やっと飛びかけてた意識が戻った。



「アン....陽希ぃぃぃ!!」

「あ、今アンタって言いかけた??」

「ひっ!!そんなことないない!!」

「......見逃してやるよ。」


よ...良かった...。


「あ、勝負は忘れんなよ!?」


陽希はそれだけ言って教室に帰った。




......あたし、キスされたけど...


そんなに嫌じゃ...なかった...??



っ!!き...気のせいだよね!?




♪~♪♪~♪~


携帯から陽気な音楽が流れ出す。

アラームだ!!


教室戻らなきゃやばいね!!

ウイッグと眼鏡をつけて、
携帯を握りしめて屋上を出た。