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ドキドキと、高鳴る胸をどうにか抑えながら、あたしはそこにいて。
チャイムを鳴らそうか、鳴らさないか迷っていた。
………。
唸りながらぐるぐる、と玄関で右往左往していると。
「……こんなところでなにやってんの、千秋…」
背後から、ため息を含んだそんな声が、聞こえた。
「……雅…！！」
そこに現れたのは、かつての幼なじみであり、現、親友であった。
「良かったー…！！」
「そんなところでうろうろしてたら、不審者だと思われるわよ」
はぁ、とため息をつかれる中、反対にあたしの緊張は緩んだ。
