――――…だったんだけど。
なぜ、こうなったのだろうか。
「…千秋さま…。
貴方はもう少し、ご自身のことを理解してください」
……なぜ、あたしが壁に追い込まれているんだろうか。
そして、なんで責められているんでありましょうか。
しかも、突然姿を現した、目の前の妖怪に。
「…ちょ、っと待って!
あたしを分かってない、ってどういうこと!?」
「…………。」
…シカトかい…っ
「……わかりませんか…?」
「わ、わからないよ!」
わからない。
…わからない。
今の孤燈の気持ちが、あたしには、わからない。