そして、改めて実感する。





「やっぱり、孤燈じゃないとダメだな、あたし…」





どうしてこうなったのだろうか、と

今でも疑問に思う。





でも、それはそれで、

とりあえずは、いいのかもしれない。














「――――私も、同意見です。
…何よりも、誰よりも……愛しています」





微笑んで言った孤燈は再び顔を近づけてくると、あたしの唇にキスを落としてくる。








「…、…もう…っ」






と、声を上げたところで、止めた。






外の光が、部屋へと注がれる中、あたしの瞳には、それがはっきりと、見えたから。





その、澄んだ淡青の双眸に、光るもの。



綺麗な、空のような色の中に浮かぶ一雫。





だから、今度はあたしが笑ってやった。






“あたしも”


と、先ほどの答えの意味も込めて。