「そのようなお言葉、
私には勿体ありません」
低く、透き通る声で、そう言った後、あたしと、視線を絡める。
「本来ならば、私の罪は大きい。
決して、許されることではありません。
…しかし…、」
そっ、と瞳を閉じてすぐに少し、開く。
「貴方を、失うことの方が罪を受けるよりも恐ろしいのです」
優しく言って、微笑んだ。
……そんな…。
「…あたしは、おじいちゃんみたいにそこまでの価値なんて、」
「いいえ。悲観する必要はありません。
…私は、千秋さま…
貴方が、いいのです。
……あなただけが…」
そんな恥ずかしいセリフ…
どうすればそんなサラッとかっこよく、言えるんだろうか。
…もう、心臓がついていけない。