「狐燈は、平然と…生きてなんて……いません…」





この半年。



ずっと一緒にいたけど…

常に、何かと葛藤していた。






「──千秋さま…」



「……何も考えないで
生きていたのは……あたし…」



「………貴方は…、
あの光景を見たはずだ。」






俯いたあたしに投げられた言葉は優しくも、冷たくもない…

言うなれば、何もない……空虚だった。




気持ちなんて、全くこもっていない。






―――――…っ!







「…千秋さん。
貴方は、この世界の人ではない」






……なぜ。








……なぜ、





この見ず知らずの妖怪に

あたしの人生を決められなきゃいけないのよ。






あぁ……、バカらしいったらない。