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「………ん、…」








目を開くと、真っ白な天井が映し出された。





頭がずきずきするし、身体までもが痛い。







「―――…大丈夫か?」






しかし、突然響いてきた声にあたしは、ハッ、として勢いよく、起き上がった。




その拍子に、頭がズキン、と唸りをあげる。






「…木村くん…」


「……猫鈴が、悪かったな」






それは、まるで普通の…あたしみたいな人間を、巻き込んでしまったのを悔いているように聞こえてくる。







「…違うよ。
だってこれは、あたしが望んだことだから…」






狐燈と過ごしていくにつれてあたしは確かに、過去というものを知りたいと思っていた。




それが辛くて、苦しいものだとしても…


あたしは、知りたかった。