────────


─────…










「…ったぁー…」




もう、ここ最近ツイテなさすぎる。





……てか。




「ここ、どこよ……」





腰を擦りながら立ち上がり、ぐるり、と辺りを見回す。




そこは、どう考えてもあたしがいた、場所ではない。




しかも、周りの人達にはあたしの存在は見えていないらしい。




時代劇によく出てくる着物姿の人達が、平然と行き交っている。









………まさか、ってやつ……?






わからない。



ここが、どこだかわからないけど…




なんとなく、あたしの勘がそう教えている。










───狐燈の、過去だ……。