すると、クスクスと笑う声が前方から聞こえてくる。
……笑われる始末って…。
もう、やだな……
この空回り…。
「…安心しました。」
「え?」
突然発せられた言葉に、あたしは意味がわからず素っ頓狂な声をあげてしまった。
「あなたなら、きっと…
大丈夫だと思います。
制限は、1時間が限界ですので」
「……は!? ちょ…っ!……」
袖口を口元にあてて、静かに笑ってた言った猫鈴さんに。
どういうことですか!?と言おうとしたあたしの声は、最後まで続かず、意識もそこで途切れた。
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