『だから何だよ。』



『俺は先に美月を見つける。必ずな。』



話になんねぇ………。



イライラがヒートアップする。



男に向かって歩き出す。



勢い良く胸ぐらを掴んだ。



『美月はモノじゃねぇ!言いたいことはそれだけか!?お前一度だって美月の気持ち考えたことあんのか!?あぁ!?お前見てるとムカつくんだよ!都合のいいことばっか言いやがって!』



気付けば暴言を吐いていた。



手を放し、歩き出した俺に
男は何も言い返さなかった。



自分でもわかってる。



めちゃくちゃ動揺してること。



館長室に足を運ぶ。



頭を下げ、『鎌倉の施設の住所教えてください』と告げた。