あたしも梨乃が風邪ひいたら行く。って言ってるのになかなか梨乃は風邪をひかない。



大事な親友だもん。

困ったら助け合うのがあたしたちの絆だから。




でも、今はそれよりも・・・



「はぁ・・・・どうしよ・・・」





返事は最初から決まってる。



けど、どうやって伝えればいいか・・・・



勇気がなくて・・・・




自分からは伝えれない・・・・






“コンコン”


「苺?林檎もらってきたよ。

食べれる?」


ミニテーブルに林檎と・・・・


梨乃のご飯・・・・



「・・・・梨乃ご飯食べてなかったの・・・?」

「うん。だってそんなおなか減って無かったし・・・

これは夜食かな?」


笑いながらあたしを起こしてくれた。


「いただきます。」



一口サイズにカットされた林檎をシャリシャリとかじる。



林檎の冷たさが熱を下げてくれてるような気がする。