「桑田君が運んでくれたんだよ。
苺の家まで。あたしに聞いて。」
く・・・・わたくん・・・・
そうだっ!!あたし・・・・!!
「梨乃・・・・
あたし・・・・桑田君に・・・」
「知ってるよ。」
微笑んであたしの頭を撫でてくれる。
「告白されたんでしょ?
聞いたよ。“浜松に伝えたから”って。苺のこと心配してたよ。
それに、返事も。」
優しく撫でてくれる。あたしの気持ちを知ってるから・・・・
「でも、まずは熱下げないとね。
おなか減った?なんかもらってくるよ。」
梨乃はリビングに降りて行った。
優しい・・・・。
梨乃はあたしが風邪をひいたらいつもつきっきりで看病してくれる。
共働きだから・・・看病してくれる人が居ないんだよね・・・
なのによく風邪ひくから・・・