「失礼しました。」


職員室の扉を閉める。



「もう・・・5時かぁ・・・」


時計を見ながらそっと呟く。

そんなあたしを見かねてか


桑田君が

「送ってくよ。」

と言ってくれた。



「え・・・いいの?」



嬉しい!



「おう。家どこ?」


「えっと・・・学校でて・・・・


右に曲がって・・・」


「あ~・・・やっぱ。その時々で説明して?」


苦笑いしながらあたしの鞄を持って歩いてく。




え・・・?鞄・・・


「鞄は俺が持ってくよ。

意外と重いよな・・・何入ってんの?」



悪戯っぽく笑う・・・・・