ギィ・・・
錆びた鉄の重い扉を力いっぱい押して屋上へと出る。
「気持ちぃ・・・・」
天気は快晴!
風もさわやかに吹き抜けていく。
「・・苺?
ね・・・あそこにいるのって・・・」
梨乃が指をさすからあたしもそっちを見たら・・・。
桑田君と橋田君が隠れるようにしゃがんでいた。
「あ。梨乃ちゃん苺ちゃん・・・
2人もサボり・・?」
あはは。と何か隠してるような笑い方をしている橋田君。
何かまずいことでもあったのかな・・?
「どうしたの?」
あたしが声をかけると橋田君の表情がちょっと変わった。
「い・・・やぁ、別に。」
視線をそらす。
「ほんと?
嘘ついてもいいことないんじゃない?」
梨乃が仁王立ちで2人を睨む。