昨日の子・・・



浜松苺。だった。



「・・・・・・・」




俺はしばらく立ちつくしていて


「あの・・?」


という浜松苺の声で我に返った。



「・・・っあ。ごめんごめん・・・。


そこって浜松さんの席?」


「え・・?・・・あ・・うん・・。」


不思議そうに俺を見る。


「あ・・・俺・・・32番なんだけど・・・」


黒板と浜松苺を交互に見ながら言う。


「え・・・?あ・・・あたしも・・32番なんだけど・・・・・・」


戸惑いながら俺に紙を見せてくれる。


そこに書かれていたのは“32”




俺と一緒・・・



って!!これ32、2つもあるじゃん!!


クラス委員に言いに行こうとしたら


「あ。いいよ!

あたしそっち移るから」


「え・・?」


ガタガタと移動しようとしていた。