金髪に浅黒い肌。
耳には複数のピアス。
ふ…不良?
「あなたは…?」
「ん?あーボクのこと知らないかー…ボク、獅霸 篁の幼なじみなの。橘 兜冴(タチバナ トウゴ)ね」
「篁の…?」
「そ、タカはボクに君のこと言ってくれなかったんだけどー…たまたま昨日から保健室に居たら、君達の声が聞こえてきたんだよねぇ」
何で保健室なんかに…?
ていうか、泊まったりして良いんだろうか…学校に。
「まだくっついてはいないみたいだけど…ネ」
「は?」
橘くんが何かを呟いたけど、小さ過ぎて聞こえなかった。
「んーん、別に♪」
私が尋ねても、橘くんが答えるそぶりは見せなかった。