シャー
キラキラと朝日に輝く花々。
私はいつも通り水やりをしている。
いつも…通り。
「なー…薊〜」
いつも…通りでは…無かった。
「た…篁、何で居るの?」
「あ、やっとこっち見てくれたし」
私はキョロキョロと目を動かす。
篁はそんな私を見ているのに、座り込んで頬杖を突きながら微笑んでいる。
朝から二人きりは…気まずい。
昨日のこともあり、親密になった相手と…って親密って別に話したりしただけだけど。
ていうか寧ろ、今まで篁が私の近くの人と関係あったって知らなかったの、私だけだったってだけだし。
うん。
今更、人見知ったってダメだな。