タッタッタッ
「あざみお姉ちゃん、おかえ…あぁー!!レオくん!!」
ふっ郁?!
あの人見知りが酷い郁が、篁に抱き着いている。
「こんばんは、レオさん」
純も郁の後ろでにこやかに笑っている。
「…久しぶり、ライオンくん」
民は、ぬいぐるみを抱きしめながらクスッと笑う。
「な…何で…皆…?」
篁のこと知ってるの?!
私が動揺を隠せないでいると、
「だから、説明するって」
篁が郁の頭をポンポンしながら笑いかけてきた。
「とりあえずー…レオ先輩、俺達飯食うんで一緒にどぉすか?」
「お、サンキュー!!」
な…何なんだよ…
でも、私の疑問も虚しくなるくらい、意外に理由は普通だった。