「…るせぇ…!つ…皆に……だな!マジ…し過ぎ…死に…ーなんだ…ど。………ほっ…け!切…ぞ…!」
ピッ
ん…?
何か誰かが怒鳴ってる?
「……へへっ…」
笑ってる?
そして、私は…何してる?
覚醒してきた頭をフル回転させ、今の状況を確認する。
頬には温かな体温を感じさせる大きな背中。
筋肉がついてて…ってそこはいい。
つまり…おんぶされてる。
篁に…
…もっ…申し訳ない!!
私が寝てたから…!!
「篁っ!!」
ビクゥッ
私にも伝わるくらいにびっくりした篁。
「うわっ薊起きたの?!」
頭の後ろ側しか見えないけど、耳が赤いので少し恥ずかしがっていることが分かる。